通勤ラッシュの駅のホームや、ランニング中のふとした瞬間に、「ヒヤッ」とした経験はありませんか?完全ワイヤレスイヤホン(TWS)は便利ですが、常に隣り合わせなのが**「紛失」と「落下」のリスク**です。
特にAirPods ProやSony、Boseなどのハイエンドモデルを使っている場合、片耳を落としただけでも修理費や買い替えで数万円の出費になってしまいます。そんな悲劇を防ぐために、高価なアクセサリーを買う必要はありません。実は、**100円ショップの「セリア(Seria)」**に、非常に優秀な落下防止グッズが揃っているのをご存知でしょうか。
この記事では、ガジェット好きの視点から、セリアを中心とした100均で手に入る落下防止アイテムを徹底的に深掘りします。そのまま使える便利グッズから、自分好みにカスタマイズできる「自作」アイデアまで、あなたのイヤホンライフを守る情報を余すところなくお伝えします。
記事のポイント
- セリアで買える「イヤーフック型」と「ストラップ型」の徹底比較
- AirPods以外のカナル型や太軸イヤホンへの対応状況
- 100均アイテムを組み合わせた「自作」落下防止アイデア
- ダイソー・キャンドゥとセリア商品の違いと使い分け
【セリア】ワイヤレスイヤホン落下防止グッズの選び方と対応機種

セリアの電気小物コーナー(モバイルグッズ売り場)に行くと、充電ケーブルやケースと並んで「落下防止グッズ」が陳列されています。しかし、パッケージを見ただけでは「自分のイヤホンに合うのか?」「使い心地はどうなのか?」が分かりにくいものです。
ここでは、セリアで販売されている主なタイプと、それぞれの特徴、そして一番気になる「対応機種」について詳しく解説していきます。
100均で定番の「イヤーフック」はセリアでも購入可能?
結論から言うと、セリアには非常に優秀な「シリコン製イヤーフック」が販売されています。
「イヤーフック」とは、イヤホン本体に取り付けて、耳の上部に引っ掛けるようにして装着感を安定させるアイテムです。主にスポーツやランニングをする人に絶大な人気を誇ります。
セリアのイヤーフックの特徴
セリアで販売されているイヤーフック(主に山田化学株式会社などのメーカー製が多いです)は、以下のような特徴があります。
- シリコン素材で耳が痛くなりにくい長時間つけていても痛くなりにくい、柔らかいシリコン素材が採用されています。硬いプラスチック製とは違い、耳の形に合わせて柔軟にフィットします。
- カラーバリエーションが豊富ダイソーなどの他社は「黒・白」の実用性重視の展開が多いですが、セリアは「パステルカラー」や「くすみカラー」など、ファッションに合わせやすい色が展開されていることが多いです。これはセリアならではの強みです。
- 装着したままの充電は不可これは100均商品に限らずですが、イヤーフックを装着するとイヤホン本体のサイズが大きくなるため、そのままでは充電ケースに収納できません。使うたびに取り外す手間がある点は覚えておく必要があります。
どんな人におすすめ?
- ランニングやジムでのトレーニング中に使いたい人
- イヤホンのフィット感が悪く、ポロポロ落ちてしまう人
- 首に紐(ストラップ)が触れるのが不快な人
AirPods以外もOK?カナル型や他社製イヤホンへの対応状況
多くの100均落下防止グッズのパッケージには**「AirPods対応」「AirPods Pro用」**と記載されています。ここで多くのユーザーが抱く疑問が、「AirPods以外(Sony, Anker, Boseなど)でも使えるのか?」という点です。
軸(ステム)があるタイプなら流用可能
セリアで販売されている「落下防止ストラップ(ネックストラップ)」や「イヤーフック」の差込口は、基本的に**「うどん型」と呼ばれる、下に伸びる軸(ステム)があるタイプ**に合わせて設計されています。
- 流用できる可能性が高い機種例:
- Anker Soundcore Liberty 4 / Air
- HUAWEI FreeBuds シリーズ
- SoundPEATS などのスティック型モデル
- 注意点:差込口のシリコンは多少伸縮しますが、AirPodsの軸の太さ(直径約6mm前後)を基準に作られています。極端に軸が太いモデル(JBLの一部モデルなど)や、平べったいきしめん状の軸を持つモデル(Nothing Earなど)の場合、入らないか、入ってもすぐに抜けてしまう可能性があります。
軸がない「カナル型(丸型)」への対応は?
SonyのWF-1000XM5や、Samsung Galaxy Budsのような、軸がなく耳栓のような形状(カナル型・丸型)のワイヤレスイヤホンには、残念ながらセリアの一般的な「差し込み式ストラップ」や「イヤーフック」は使用できません。
無理やり装着しようとすると、マイク穴を塞いでしまったり、タッチセンサーが誤作動したりする原因になります。
【カナル型ユーザーへの代替案】
セリアでカナル型イヤホンの落下防止対策をする場合、直接イヤホンにつけるアクセサリーではなく、以下の方法を検討してください。
- イヤーピースを変更する:セリアには低反発ウレタン素材のイヤーピースも販売されています。フィット感を高めることで、物理的に落ちにくくするのが最も効果的な対策です。
- ケースごとの紛失を防ぐ:イヤホン単体ではなく、ケースごと落とすのを防ぐために、セリアの「カラビナ付きクリアケース」や「スプリングコード」を活用しましょう。
セリアのパーツで解決!ワイヤレスイヤホン落下防止を「自作」するアイデア
「自分のイヤホンに合うサイズがない」「市販のゴムっぽいデザインが好きではない」という方におすすめなのが、セリアのアイテムを組み合わせた**「自作(DIY)」**です。
100均には手芸用品や眼鏡用品が豊富にあるため、数百円でジュエリーのようなおしゃれな落下防止ストラップを作ることができます。
自作アイデア①:メガネストラップ + シリコンリング
これが最も簡単で、見た目も高級感が出る方法です。
- 用意するもの(全てセリアで購入可能):
- メガネチェーン(レザー調、パール風、チェーンなどお好みで)
- 「メガネ留め」または小さな「シリコンリング(ヘアゴムコーナーにある場合も)」
- 作り方:メガネチェーンの先端についている「8の字」のシリコンパーツの片方の輪を、ワイヤレスイヤホンの軸(ステム)に通して締めるだけです。
- メリット:メガネ用パーツは「締め具合」を調整できる金具がついていることが多く、AirPods以外の太さが違うイヤホンでもガッチリ固定できます。
自作アイデア②:マスクストラップの活用
コロナ禍で普及した「マスクストラップ(マスクチェーン)」も流用可能です。
- 用意するもの:
- マスクストラップ(両端がカニカン/フックになっているもの)
- 極小のシリコンゴム(絡まないヘアゴムなど)
- 作り方:シリコンゴムをイヤホンの軸に二重・三重に巻きつけて輪を作ります。そこにマスクストラップのフックを引っ掛けます。
- メリット:取り外しが非常に簡単なので、充電のたびにゴムを外す必要がなく、ストラップ部分だけをパチっと外せます。
自作アイデア③:イヤーカフ型への改造
最近流行の「イヤーカフ」タイプのアクセサリーパーツを購入し、細いチェーンでイヤホンと繋ぐ方法です。耳たぶにイヤーカフを挟み、そこから伸びるチェーンでイヤホンをキャッチするため、万が一イヤホンが外れても耳元でぶら下がります。見た目は完全にピアスやイヤリングに見えるため、女性に特におすすめの自作方法です。
セリア・ダイソー・キャンドゥを比較!どこで買うべき?

「セリアに行こうと思ったけど、近くにダイソーしかない」「キャンドゥの方がいいものがある?」と迷っている方のために、100均大手3社のワイヤレスイヤホン落下防止グッズの傾向を比較しました。
| 特徴 | セリア (Seria) | ダイソー (DAISO) | キャンドゥ (Can Do) |
| デザイン性 | 高い(パステル、シンプル) | 実用性重視(黒・白) | コラボ商品などユニーク |
| ストラップ | シリコン製が中心 | マグネット付きが人気 | カラー紐タイプなど |
| フック | 柔らかい素材が多い | しっかり固定タイプ | 耳掛け部分が太め傾向 |
| 売り場 | モバイル/電気小物 | モバイル/電気小物 | スマホ用品/電気小物 |
ダイソーの「イヤホン落下防止ストラップ」はセリアとどう違う?
ダイソーには、セリアにはない強力な武器があります。それが**「マグネット付き落下防止ストラップ」**です。
ダイソーのマストバイ:「マグネット付きストラップ」
ダイソーで販売されているこの商品は、首にかけるストラップの途中にマグネットが内蔵されています。
イヤホンを耳から外した際、左右のストラップが磁石でくっつき、ネックレスのように輪になります。これにより、「一時的に外して首にかけていたイヤホンが、いつの間にか滑り落ちていた」という事故を完璧に防げます。
- セリアとの比較:
- セリア: おしゃれで軽い、着け心地重視。
- ダイソー: 機能重視。マグネットがある分、若干重みがあるが安心感は別格。
運動中など激しく動くシーンではダイソーのマグネットタイプが有利ですが、オフィスやカフェで長時間着けっぱなしにするなら、軽くて肌触りの良いセリアのシリコンタイプが快適です。
参考:DAISOネットストア – スマートフォン・PCグッズ
(※在庫状況は変動するため、店舗での確認をおすすめします)
キャンドゥにもある?100均各社のワイヤレスイヤホン落下防止グッズ事情
キャンドゥ(Can Do)も、ワイヤレスイヤホン関連グッズには力を入れています。
キャンドゥの特徴:「山田化学」製品の宝庫
100均ガジェット好きには有名なメーカー「山田化学株式会社」の製品は、セリアとキャンドゥの両方で取り扱われていることが多いです。そのため、基本ラインナップはセリアと似ています。
しかし、キャンドゥは時折、キャラクターコラボや、特定のカラー推し(推し活カラー)の商品を展開することがあります。「紫色のストラップが欲しい」「特定のキャラものがいい」という場合は、キャンドゥを覗いてみる価値があります。
3社共通の注意点:商品の入れ替えが激しい
100均の商品は、一度売り切れると再入荷しない「廃盤」になるサイクルが非常に早いです。「ネットで見たあれが欲しい!」と思って店舗に行ってもないことが多々あります。
**「見つけたら即買い」**が、100均ガジェット攻略の鉄則です。
まとめ:ワイヤレスイヤホン落下防止はセリアで自分に合うものを探そう
ワイヤレスイヤホンの落下・紛失は、数百円の投資で防ぐことができます。Amazonなどで1,000円〜2,000円で売られている商品と比べても、セリアをはじめとする100均グッズは機能的に遜色がありません。
【あなたのタイプ別おすすめ】
- 見た目重視・おしゃれに防ぎたい人👉 セリアのパステルカラーのストラップ、またはメガネチェーンを使った「自作」。
- 絶対に落としたくない・機能重視の人👉 ダイソーのマグネット付きストラップ。
- スポーツで使いたい人👉 セリアのシリコン製イヤーフック。
- AirPods以外のカナル型を使っている人👉 セリアの低反発イヤーピースでフィット感を向上、またはメガネ留めパーツを使った自作ストラップ。
まずは近くのセリアの「電気小物コーナー」に足を運んでみてください。たった110円(税込)で、満員電車やランニング中の「落とすかも…」というストレスから解放されますよ。
賢く100均アイテムを活用して、快適なワイヤレスイヤホンライフを送りましょう!
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