通勤ラッシュのホームや、ランニング中のふとした瞬間。「あっ!」と思った時には、大切なワイヤレスイヤホンが耳から外れて地面に転がっていた……そんなヒヤッとした経験はありませんか?
完全ワイヤレスイヤホンはケーブルの煩わしさから解放してくれる最高のガジェットですが、構造上どうしても**「落下」や「紛失」のリスク**がつきまといます。数万円もするイヤホンを片方なくした時の絶望感は計り知れません。
Amazonなどで専用の落下防止アクセサリーを探しても、AirPods専用ばかりで自分の機種に合わなかったり、単なる紐なのに意外と高価だったりと、購入をためらってしまうことも多いはずです。
「もっと安く、手軽に、できれば100均にあるもので対策したい」
「自分の持っているイヤホン(AirPods以外)でも使える方法が知りたい」
そんなあなたのために、今回は100均アイテムを使った自作アイデアから、家にあるものでフィット感を劇的に向上させる裏技まで、今日からすぐに実践できる落下防止術を徹底解説します。
記事のポイント4つ
- ダイソー・セリア・キャンドゥで作る格安対策
- AirPods以外の機種でも使える汎用アイデア
- イヤーフックやストラップの自作・流用テクニック
- 貼るだけで落ちなくなる意外な裏技
100均グッズやストラップでワイヤレスイヤホン落下防止を自作・代用する

まずは物理的に「落ちない仕組み」を作る方法です。高価な既製品を買わなくても、ダイソー、セリア、キャンドゥなどの100円ショップには、落下防止に使える優秀な素材が山のように眠っています。
工作といっても難しい手順は必要ありません。誰でも数分でできる、効果絶大のアイデアをご紹介します。
ダイソー・セリア・キャンドゥの材料で作る落下防止ストラップ
最も確実なのは、左右のイヤホンを紐で繋いで「ネックバンド型」にしてしまうことです。これなら万が一耳から外れても、首に引っかかるため地面への落下を完全に防げます。
ここで活躍するのが、100均の**「メガネストラップ(メガネチェーン)」や「マスクストラップ」**です。
各100均のおすすめアイテム活用表
| ショップ | おすすめアイテム | 特徴と活用法 |
| ダイソー | メガネストラップ | シンプルな黒ゴムやシリコン製が多い。ビジネスシーンでも目立たないデザインを探すならダイソーがおすすめ。 |
| セリア | 手芸用パーツ・紐 | 「おしゃれ・かわいい」を重視するならセリア。革紐やチェーン、チャームなどを組み合わせてオリジナルのストラップが作れる。 |
| キャンドゥ | スマホ用ストラップ | 頑丈な作りが特徴。スマホショルダー用の太めの紐を加工すれば、アウトドアやスポーツ仕様のタフな落下防止紐になる。 |
【作り方・流用手順】
- メガネストラップを用意する:先端が「8の字」のシリコンゴムになっているタイプを選びます。
- 輪っかを調整する:シリコンの輪っかを、ワイヤレスイヤホンの「うどん部分(ステム・軸)」に通します。
- 金具を締める:中央の金具(コイル)をスライドさせて、イヤホンの軸にギュッと固定します。
たったこれだけで、専用品顔負けの落下防止ストラップの完成です。AirPodsのように軸があるタイプなら、ほぼ全ての機種でこの方法が使えます。
AirPods以外もOK!汎用的に使える紐やチェーンの活用法
「私のイヤホンはコロッとした豆型で、軸(ステム)がないからメガネストラップが付かない……」
SONYのWF-1000XM4/XM5や、BOSE、Galaxy Budsシリーズなど、軸がないタイプを使っている方も多いでしょう。市販のアクセサリーはAirPods用ばかりで諦めていませんか?
そんな時は、**「シリコンゴム(Oリング)」と「テグスや紐」**を使って自作します。
準備するもの
- シリコン製のOリング(オーリング):ホームセンターのパッキン売り場や、100均の工具・釣り具コーナーにあります。イヤホンの筐体サイズにギリギリ通るか通らないかくらいの、小さめのサイズを選びます。
- お好みの紐やチェーン
自作手順
- Oリングを装着:イヤホン本体の外周にシリコンOリングをはめ込みます。キツめのものであれば、ゴムの摩擦力でしっかり固定されます。
- 紐を結ぶ:Oリングの一部に、用意した紐やチェーンを結びつけます。
- 完成:イヤホン本体をシリコンリングが抱え込む形になり、そこに紐がついている状態になります。
この方法のメリットは、どんな形状のイヤホンでも対応可能な点です。シリコンゴムは伸縮性があり滑りにくいので、接着剤などを使わずにイヤホン本体を傷つけず固定できます。
100均のイヤーフックやメガネ用品を流用して耳に固定するアイデア
首に紐が当たるのが苦手な方や、タッチノイズ(紐が擦れる音)が気になる方には、「耳に引っ掛ける」スタイルへの改造がおすすめです。
ここでも100均の**「メガネ用品」**が神アイテムとなります。
1. メガネの「ツル」用滑り止めカバー(シリコン製)
ダイソーやセリアのメガネ用品売り場にある、耳の後ろの痛みを軽減するためのシリコンカバーや、ズレ防止のストッパー(メガロック的なもの)を活用します。
- 活用法:筒状になっているシリコンカバーを、イヤホンの軸部分に差し込みます。
- 効果:シリコンの摩擦で耳の穴でのグリップ力が増すほか、製品によっては「突起」が耳のくぼみ(耳甲介)に引っかかり、スポーツ用イヤホンの「ウィングチップ」のような役割を果たしてくれます。
2. 簡易イヤーフックの自作
100均で売っている「コードまとめる用の柔らかい針金(ビニールタイ)」や「モール」を使います。
- 活用法:イヤホンの軸に針金を巻きつけ、残りの部分を耳の形に合わせてカーブさせ、「シュア掛け」のようなフックを作ります。
- 注意点:見た目は少々武骨になりますが、ランニング中だけなど、割り切って使う分には最強の固定力を発揮します。
おしゃれでかわいいデザイン重視の落下防止アクセサリー
「どうせ付けるなら、アクセサリー感覚で可愛くしたい」という場合は、セリアの手芸コーナーを活用しましょう。
【おしゃれな自作アイデア】
- イヤーカフ風チェーン:イヤホンと「イヤーカフ」を細いチェーンで繋ぎます。イヤホンが落ちてもイヤーカフが耳に残るため、落下を防げます。見た目は完全にピアスのようで、女性に特におすすめです。
- ビーズストラップ:推し活カラーのビーズを通して作ったストラップを、前述の「メガネ留めゴム」に接続します。
機能性だけでなくファッションの一部として取り入れることで、落下防止対策が「やらなきゃいけないこと」から「楽しみ」に変わります。
ワイヤレスイヤホン落下防止を自作以外のアプローチで解決する

ここまでは「落ちたときに地面に着かないようにする」物理的な対策でした。
次は視点を変えて、**「そもそも耳から落ちないようにする(フィット感を極限まで高める)」**アプローチをご紹介します。これも家にあるものや安価なアイテムで劇的に改善可能です。
マスキングテープやシールを貼って滑り止めにする裏技
これはガジェットマニアの間では有名な裏技ですが、マスキングテープが驚くほどの効果を発揮します。
ワイヤレスイヤホンの多くは、プラスチックのツルツルした素材でできています。乾燥した指や耳だと、摩擦ゼロで滑り落ちてしまうのです。
【魔法の滑り止め手順】
- マスキングテープを用意:表面が少しザラッとした、紙の質感が残っているタイプがベストです。100均のものでOK。
- 小さくカット:5mm角〜1cm角くらいのサイズに切ります。
- イヤホンに貼る:イヤホンを耳に入れた時、**「耳の皮膚と接する部分(内側)」**にテープを貼ります。
- 確認:充電ケースに戻してみて、充電端子に干渉しないか、フタが閉まるかを確認します。
【なぜ落ちなくなる?】
マスキングテープの適度なザラつきが摩擦係数を上げ、耳の皮膚にピタッと食いつきます。「嘘でしょ?」と思うほど安定感が増すので、ぜひ一度試してみてください。剥がしても跡が残りにくいのもメリットです。
イヤーピースの交換やサイズ調整で密着度を上げる
自作ではありませんが、イヤーピース(耳栓部分)を見直すことは落下防止の基本中の基本です。
「買った時についていたMサイズをなんとなく使っている」という方が一番危険です。
1. 素材を変える(フォームタイプ)
通常のシリコン製ではなく、低反発ウレタン素材(フォームタイプ)のイヤーピースに変えてみてください。指で潰してから耳に入れると、中で膨らんで耳の穴の形に完全にフィットします。
- 代表的な製品:Comply(コンプライ)
- フォームタイプの代名詞。吸い付くようなフィット感で、逆立ちしても落ちないほどの安定感を得られます。
- 100均でも買える?
- 最近はセリアなどで「低反発イヤーピース」が100円で販売されています。耐久性はメーカー品に劣りますが、お試しとしては十分優秀です。
2. グリップ力のあるシリコンに変える
シリコン製でも、特殊な素材で「ペタッ」と張り付くようなグリップ力を持った製品があります。
- 代表的な製品:AZLA SednaEarfit XELASTEC
- 体温で軟化し、耳の形に合わせて変形する熱可塑性エラストマーを使用しています。吸着力が凄まじく、物理的に滑り落ちるのを防ぎます。
スポーツやランニング時はバンドや紐で物理的に繋ぐ
汗をかくランニングや、激しく動くジムでのトレーニング中は、どんなにフィット感を高めても汗で滑るリスクがあります。
このシーンに限っては、見た目よりも**「完全固定」**を優先すべきです。
- ヘアバンド・ヘッドバンド:イヤホンの上から薄手のヘッドバンドをして耳を覆ってしまいます。これなら絶対に落ちませんし、汗がイヤホンに入るのも防げます。
- スポーツ用シリコンコード(100均):ダイソーやキャンドゥには、スポーツ向けコーナーに「ワイヤレスイヤホン用シリコンコード」が売られていることがあります。伸縮性があり、首元でバタつかない長さになっているのが特徴です。
まとめ:ワイヤレスイヤホン落下防止は自作アイテムで賢く対策
ワイヤレスイヤホンの落下は、高いアクセサリーを買わなくても、100均アイテムや家にあるものの工夫で十分に防ぐことができます。
最後に、今回ご紹介した対策を改めて整理します。
- まずは100均へ:ダイソー・セリアの「メガネストラップ」や「Oリング」で、物理的な落下防止紐を自作する。
- フィット感の改善:マスキングテープを貼るだけの「滑り止め裏技」を試してみる。
- イヤーピースの見直し:自分の耳に合ったサイズ、あるいは滑らない素材(フォームやTPE)に変更する。
- シーン別の使い分け:通勤時はおしゃれなチェーン、ランニング時はヘッドバンドなど、状況に合わせて対策を変える。
「落として壊した…」「片方なくした…」と後悔する前に、数百円でできる対策から始めてみてください。少しの手間で、安心感が劇的に変わりますよ。
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