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ワイヤレスイヤホンのホワイトノイズの消し方!PC・iPhoneの雑音対策

お気に入りの楽曲や動画を再生しようとした瞬間、あるいは静寂なバラードの合間に聞こえてくる「サーッ」「ザー」という砂嵐のような音。これこそが、多くのユーザーを悩ませる**「ホワイトノイズ」**です。

せっかく高音質なワイヤレスイヤホンを購入しても、この雑音が気になって音楽に没頭できないという経験はないでしょうか?実は、ワイヤレスイヤホンにおけるホワイトノイズは、単なる故障とは限らず、Bluetoothという通信規格の仕組みや、接続しているiPhone・PCの設定、さらには周囲の電波環境が複雑に絡み合って発生しています。

有線イヤホンとは異なり、ワイヤレスイヤホンは「小さなパソコン」のようなものです。内部でデジタル信号を処理し、アンプで増幅しているため、どうしてもノイズが発生しやすい構造を持っています。しかし、諦める必要はありません。設定の見直しや物理的な環境の改善で、この不快なノイズを劇的に減らしたり、完全に消したりすることができるケースも多々あります。

この記事では、プロの視点から「なぜホワイトノイズが鳴るのか」という原因を深掘りし、iPhoneやAndroid、PCといったデバイスごとに今すぐ試せる具体的な「消し方」を徹底解説します。

この記事のポイント4つ

  • 「ザー」という雑音が発生するBluetooth特有の技術的な原因
  • iPhone・Android・PCそれぞれで異なるノイズへの対処法
  • 今すぐ試せる設定変更(音量バランス・コーデック)と物理的な改善策
  • どうしても直らない場合に選びたい「ホワイトノイズが少ない」機種の基準
目次

ワイヤレスイヤホンのホワイトノイズの消し方を知る前に確認すべき原因

「対処法をすぐに試したい」という気持ちも分かりますが、敵を知らなければ適切な対策は打てません。特にワイヤレスイヤホンの場合、「故障によるノイズ」と「仕様によるノイズ(直せるもの)」が混同されがちです。まずは、あなたのイヤホンで鳴っている「サーッ」という音が、どこから来ているのかを突き止めましょう。

「ザー」という雑音の正体は?有線イヤホンとの仕組みの違い

そもそも、なぜ昔ながらの「有線イヤホン」ではあまり気にならなかったホワイトノイズが、ワイヤレスになった途端に気になるのでしょうか?これには、イヤホンの構造的な違いが大きく関係しています。

有線イヤホンは、スマホなどの再生機器から送られてきたアナログ信号をそのまま音として出します。一方、ワイヤレスイヤホンは、イヤホン本体の中に「DAC(デジタル・アナログ・コンバーター)」と「アンプ(増幅器)」を内蔵しています。

  1. スマホからデジタルデータがBluetoothで飛ぶ
  2. イヤホン内のチップが受信する
  3. イヤホン内部のDACでアナログ信号に変換する
  4. イヤホン内部の小さなアンプで音を増幅する
  5. ドライバーユニット(スピーカー部分)から音が出る

この「4. アンプで音を増幅する」という工程で、アンプ自体が持つ「フロアノイズ(底流ノイズ)」まで一緒に増幅してしまうことがあります。これが、無音時や静かな曲の時に「サーッ」と聞こえる正体です。つまり、ワイヤレスイヤホンのホワイトノイズは、**「小さなアンプが頑張って働いている音」**とも言えるのです。安価なモデルや、設計が古いモデルでは、この内部アンプの性能限界によりノイズが目立つ傾向にあります。

ワイヤレスイヤホンのホワイトノイズが発生する主な原因

構造上の問題以外にも、外部要因でノイズが発生することがあります。主な原因を整理しました。

原因の分類具体的な内容ノイズの特徴
通信環境電波干渉、混雑ブツブツ、ザザッという途切れ混じりの音
コーデックSBCなど圧縮率の高い転送方式全体的に音が曇り、背景にサーッという音が乗る
音量バランススマホの音量が小さく、イヤホンの音量が大きい常にサーッという音が大きく聞こえる
機能の誤作動ノイズキャンセリング、外音取り込み風切り音のような「ボボボ」や、強調された「サーッ」

特に多いのが、「音量バランス」の悪さです。スマホ側の音量を極端に下げて、イヤホン側のアンプで無理やり音量を上げようとすると、信号(音楽)に対するノイズ(雑音)の比率(S/N比)が悪化し、ホワイトノイズが盛大に聞こえてしまいます。

iPhoneやスマホで頻発する場合の接続環境と電波干渉

「家では静かなのに、駅や電車内だと『ザー』『プツプツ』という雑音が入る」という場合、原因は2.4GHz帯の電波干渉です。

Bluetoothは2.4GHzという周波数帯を使用していますが、これはWi-Fiや電子レンジ、コードレス電話など多くの機器が使用している「混雑した道路」のようなものです。特にiPhoneユーザーが多い日本では、満員電車などで互いのBluetooth電波が干渉し合い、パケットロス(データの欠落)が発生します。

イヤホン側はこの欠落を補完しようと処理を行いますが、処理しきれなくなると「ザザッ」というノイズや音飛びとして現れます。また、意図せず他のデバイス(以前接続したiPadなど)が接続を試みて干渉しているケースも少なくありません。

PC接続時にイヤホンのホワイトノイズがひどくなる理由

「スマホだと綺麗に聞こえるのに、Web会議でPCに繋ぐと『ザー』という酷いノイズが入る」

この現象に悩むユーザーは非常に多いです。これはPC(特にWindows)特有の**「Bluetoothプロファイル」**の自動切り替えが原因であるケースが大半です。

Bluetoothには通信のルール(プロファイル)がいくつかあります。

  • A2DP (Advanced Audio Distribution Profile): 音楽そのものを高音質で聴くための規格。ステレオ。
  • HFP/HSP (Hands-Free Profile / Headset Profile): マイクを使って通話するための規格。モノラルで音質が低く、帯域が狭い。

ZoomやTeamsなどのWeb会議アプリを立ち上げると、PCは「マイクを使う」と判断し、自動的に高音質なA2DPから、低音質なHFPに切り替えます。HFPは通話品質を確保するためにあえて帯域を絞っており、その副作用として「サーッ」というホワイトノイズが非常に目立つのです。これは故障ではなく、Bluetoothの仕様によるものです。

ノイズキャンセリングや外音取り込み機能が逆効果になるケース

最近の主流である「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」や「外音取り込み(アンビエントモード)」機能。これらはマイクで拾った音を処理して再生するため、仕組み上ホワイトノイズの原因になりやすい機能です。

  • ANCの仕組み: 外部の騒音とは「逆の波形(逆位相)」の音をぶつけて消す。
  • ノイズの原因: 逆位相の音を生成する処理が完璧でない場合、あるいは静かな場所で強力なANCを作動させると、相殺しきれなかった成分やマイク自体のノイズが「サーッ」という音として聞こえます。

また、外音取り込み機能は、外の音をマイクで拾って増幅して耳に届ける機能です。これは補聴器と同じ原理であり、静かな部屋でオンにしていると、空気清浄機の音や衣擦れの音などをマイクが拾い上げ、「サーッ」「ガサガサ」という不快なノイズとして強調してしまうことがあります。


ワイヤレスイヤホンのホワイトノイズの消し方【設定変更と対策】

原因がわかったところで、ここからは具体的な「消し方」を解説します。特別な道具は必要ありません。手元の操作だけで改善する可能性が高い順に紹介しますので、一つずつ試してみてください。

基本のノイズの消し方:再起動とペアリングのやり直し

「そんなことで?」と思われるかもしれませんが、デジタル機器の不具合の8割は再起動で直ります。特に長い間ペアリングしたままのイヤホンは、内部の処理ログが溜まっていたり、接続設定が不安定になっていたりすることがあります。

  1. 登録の解除: スマホやPCのBluetooth設定画面から、対象のイヤホンを選び「デバイスの登録を解除(または削除)」を選択します。
  2. イヤホンのリセット: メーカーごとに異なりますが、多くの完全ワイヤレスイヤホンは「ケースに入れた状態でボタンを10秒以上長押し」などで工場出荷状態にリセットできます。
  3. 再起動: スマホやPC自体も一度再起動します。
  4. 再ペアリング: 新しいデバイスとして接続し直します。

これだけで、謎の「ザー」というノイズが嘘のように消えることがよくあります。

スマホ・PC側の音量設定とイヤホン本体のバランスを調整

前述した「S/N比(信号対雑音比)」を改善する最も有効なテクニックです。

【ホワイトノイズが出やすい悪い設定】

  • スマホ(送信側)の音量:小さい(20%くらい)
  • イヤホン(受信側)の音量:大きい(80%くらい)

この状態だと、イヤホン側のアンプは「小さな音楽信号」と一緒に「ノイズ」も無理やり増幅してしまいます。

【ホワイトノイズを消すための正しい設定】

  1. スマホ(送信側)の音量を大きくする(80〜90%程度)。
  2. 最終的な音量は、イヤホン側の機能やアンプで絞る(または単に送信側の音量で調整する際も、できるだけ送信側の出力を確保する意識を持つ)。

※iPhoneなど、スマホとイヤホンの音量が連動している(絶対音量)場合はこの調整が難しいことがありますが、Androidや一部のアプリでは独立して設定できる場合があります。

PCの場合は、Windows側のマスター音量を「100」近くにし、YouTubeやプレーヤー側の音量バーで調整するのではなく、システム音量を高く保つのがコツです。

アプリ設定でANC(ノイキャン)の強度を調整する

SonyやBose、Ankerなどの高機能モデルを使用している場合、専用アプリの設定を見直すことでノイズが消えるケースがあります。

  1. 「外音取り込み」をOFFにする: 静かな室内で「サーッ」と鳴っているなら、これが最大の原因です。外音取り込みは屋外用と割り切り、室内では「ノーマル(オフ)」にしましょう。
  2. ノイズキャンセリングの強度を下げる: 多くのアプリには「自動風切り音低減」や「強度の調整」機能があります。最強設定ではなく、一段階下げるだけでホワイトノイズが消えることがあります。
  3. イコライザー(EQ)を確認する: 高音域(Treble/High)を極端に上げていると、ホワイトノイズ(高周波成分)も強調されてしまいます。「Treble Boost」などになっている場合は「Flat」や「Bass Boost」にして変化を確認してください。

Bluetoothコーデックを見直して接続品質を安定させる

「コーデック」とは、音声を無線で飛ばす際の圧縮方式のことです。標準の「SBC」は圧縮効率重視で、音質面では不利です。これを高音質なものに変えることで、ノイズ感が減る場合があります。

  • iPhone: 「AAC」に自動対応しています(変更不可)。
  • Android: 「開発者向けオプション」からコーデックを手動で変更できます。
    • SBC → ノイズが乗りやすい。
    • AAC / aptX / LDAC → 情報量が多く、クリアな音質になりやすい。

逆に、「音飛び」によるノイズ(ザザッ、ブツブツ)がひどい場合は、あえて高音質なLDACから、安定性の高いAACやSBCにランクを下げることで接続が安定し、ノイズが解消されることがあります。専用アプリ内に「音質優先モード」「接続優先モード」という切り替えがあれば、**「接続優先」**を試してみてください。

【PCの場合の特効薬】

PCで「ザー」という音がひどい場合、サウンド設定を確認してください。

  1. タスクバーのスピーカーアイコンをクリック。
  2. 再生デバイスの選択肢を見る。
  3. **「Headset (〇〇 Hands-Free AG Audio)」**になっていたら、それは通話用モードです。
  4. **「Headphones (〇〇 Stereo)」**という名前の方に切り替えてください。これだけで劇的に音質が改善し、ノイズが消えます。

どうしても直らないなら「ホワイトノイズが少ない」イヤホンを選ぶ

上記すべての対策(再起動、音量調整、アプリ設定、環境見直し)を行っても「サーッ」という音が消えない場合、それはイヤホン自体の「残留ノイズ」の仕様である可能性が高いです。残念ながら、ハードウェアの性能限界は設定では変えられません。

特に以下の条件に当てはまるイヤホンはホワイトノイズが出やすい傾向にあります。

  • 5,000円以下の安価な完全ワイヤレスイヤホン
  • 発売から3年以上経過している古いモデル(Bluetoothチップの性能が低い)

もし買い替えを検討するのであれば、以下の基準で「ホワイトノイズが少ない」モデルを探すことをおすすめします。

  1. 大手オーディオメーカー製を選ぶ: Sony、Technics、Sennheiserなどは、内部回路のシールド(遮蔽)技術が高く、S/N比が非常に優秀です。
  2. 「QCC30xx」番台以降のチップ搭載機: Qualcomm社の比較的新しいチップを搭載しているモデルは、接続安定性が高くノイズフロアが低く抑えられています。
  3. レビューで「無音時の静寂性」を確認する: ノイズキャンセリングの性能だけでなく、「ノイキャンON時のホワイトノイズの有無」に言及しているレビューを参考にしましょう。例えば、Apple AirPods Pro (第2世代)Sony WF-1000XM5 は、ノイズキャンセリングをONにしていても、驚くほど「サーッ」という音がしないことで評価されています。

まとめ:ワイヤレスイヤホンのホワイトノイズの消し方を試して快適に

ワイヤレスイヤホンのホワイトノイズは、決して「我慢しなければならないもの」ではありません。

「ザー」「サーッ」という音の正体が、電波の干渉なのか、設定ミスなのか、それとも機能(ANCなど)によるものなのか。原因を切り分けることで、以下のステップで改善できる可能性は十分にあります。

  1. まずは再起動と再ペアリング
  2. スマホ側の音量を上げ、S/N比を稼ぐ
  3. 外音取り込みをOFFにし、ANC設定を見直す
  4. PC接続時は「Hands-Free」になっていないか確認する

お気に入りの音楽や動画を、クリアな静寂の中で楽しむために。まずは手元の設定変更から始めてみてください。あなたのイヤホン本来の実力を引き出し、ストレスのないリスニング環境を取り戻しましょう。

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